くたばるときは前のめり

お初にお目にかかります。クルマやら競馬やら温泉やら好き勝手に綴っていきます。ウマ娘のお気に入りはグラスワンダーとライスシャワー。

キングカメハメハの2019年の種付ゼロに関して思うこと

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皆様初めまして。こんにちわ。こんばんわ。

先日、ディープインパクトの種付中止に関して記事を書かせて頂きましたが、今度は間を置かず今度はキングカメハメハに関してこんなニュースが…

biz-journal.jp


ご存知、キングカメハメハキングマンボを父に持つ、日本のリーディングにも輝いたトップサイアー。
しかし近年は病気の影響もあって種付け数も抑制していましたが、今年はついに種付けゼロになるそうです…

キングカメハメハディープインパクトより更に高齢の18歳(2019年4月現在)。しかも病気を抱えていたようです。
それでも毎年コンスタントに種付けをこなしていましたので、引退はもう少し先かな?と思っていましたが、やはり長年の疲労の蓄積もあったのかもしれません…
一応、現時点ではまだ種牡馬引退の報道はなされていませんが、その時はもうかなり近いのもしれません。

キングカメハメハ種牡馬成績は、近年はディープインパクトに次ぐ2位が定位置になっている感はありましたが、個々の産駒のスケールで見れば、むしろディープインパクトを凌いでいるのでは?と思う産駒が多くいます。特に牡馬の大物の質で言えば、ディープインパクトを上回っているといっていいと思います。

記事にもあるとおり、キングカメハメハ種牡馬として特に優れていると思う点は、母系の特徴、良さを引き出し産駒のバラエティに富むことに尽きます。これは、ロードカナロアのようなスピード型から、レイデオロドゥラメンテのようなチャンピオンディスタンス対応型、果てはホッコータルマエのようなダート型に至るまで様々な産駒を輩出していることからもわかる通り、産駒の特徴は千差万別で隙がありません。

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↑芝/ダート双方で活躍馬を輩出し、距離も広い範囲で強い産駒が出る上に後継種牡馬にも恵まれる。ほかの種牡馬からすればこんな感じ。おそらくディープも例外ではない


後継種牡馬は豊富

これも上記の記事にも言及がありましたが、ディープインパクトと違い後継種牡馬が現時点でかなり豊富で、現役の中にもレイデオロというかなり有望な後継候補がいる事もあり、キングカメハメハが無理に種牡馬生活を続けなくてもサイアーラインが繋がりそうなのも大きいです。
既にルーラーシップロードカナロアからはGⅠホースが誕生しており、この後もドゥラメンテホッコータルマエが控えています。現状、後継種牡馬争いではかなり盤石な基盤を築いている印象です。
そのうえ、サンデーサイレンスの血を持たない、ルーラーシップロードカナロアといったキンカメ系種牡馬だった場合、その価値はさらに跳ね上がります。
ディープインパクト以外にもハーツクライステイゴールドなどのサンデー系の肌馬につけることができるのは、現在のサンデー系で溢れかえっている日本の生産界では大きなアドバンテージになるからです。

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↑産駒のデビューが近いイケメンホースことホッコータルマエゴールドアリュール亡き今、新たなダート界のリーディングサイアーになれるか


今後の生産界について

現状、ディープインパクトからこれといった後継種牡馬がいないこと、ステイゴールド系もオルフェーブルがまだ期待ほど伸びていないことや、ハーツクライもようやく後継種牡馬として期待の持てるジャスタウェイという種牡馬を出してきた現在の状況を考えると、キングカメハメハから広がるキングマンボ系は今後日本の血統シェアを少しずつ伸ばしていくのではないかと考えています。
一つ気になるのは日本におけるキングマンボ系は、キングカメハメハからのサイアーライン以外はあまり目立った種牡馬がいないことです。エルコンドルパサーがいたら違っていたのかもしれませんが…(早世されたのが悔やまれます)

いずれにしても、好きだった馬が種牡馬になり、その子供が活躍して、また血をつないでいく…というのを見ることができるのは、長く競馬を見続けている者の特権です。
今後、後継種牡馬争いがどうなるのか。これを見ていくのも競馬の醍醐味ではないかと思います。